こんにちは、オカメです。
今日はNintendoのWiiについて書いていこうと思います。
2009年。この年はリオンもわたしもボロボロでした。
この先どうしよう・・・漠然とした不安が常にあって、それを無理やり打ち消すように根拠のないポジティブな感情もあって、でも現実は決していいとは言えない状況で・・・正確に思い出すことができないほど混沌とした年でした。
仕事もできない。歩くこともできない。お金もない。きっともうここには住んでいられなくなる。
そんな危機的状況の中でもリオンとわたしは仲だけは良くて、お金がないくせにゲームを買いに秋葉原に行きました。
(なぜ?今でもどうしてそうなったのかよくわかりません。)
秋葉原へは車椅子で行ったのか、どうにか足を引きずって行ったのか、タクシーも使ったのか・・・本当に覚えていません。
ただただ人の波がすごくて、二人で怯えながらゲームを買ったことだけ覚えています。
お目当てのゲームはWiiでした。
このとき発売から2年以上が経っていましたが、体に鞭打ってでも買いに行こうと思えるほどWiiは魅力的でした。
買ったのはWii本体と、ソフトを4本・・・Wii Fit、Wii Sports、マリオパーティー、ドラゴンボールです。
(お金がないくせにけっこう買ってますね・・・。)
最初にプレイしたのはマリオパーティーでした。
新しいゲームなんて二人とも数年ぶりだったので、まず映像がきれいなことにとても驚きました。
まるでゲームセンターにいるようです。
ファミコン時代のマリオとは全然違います。
動きが軽やかでとにかくテンションが高い!
リオンとわたしもマリオのようにハイテンションでゲームをプレイしました。
ドラゴンボールでは、初めてかめはめ波を打って更にテンションが上がりました。
こどもの頃どんなに頑張っても打てなかったかめはめ波が、まさかこんな形で打てるようになるなんて・・・。
これには本当に感動しました。
どれも時間を忘れて遊びましたが、中でもリオンはWii FitとWii Sportsに夢中でした。
このときのリオンは長い時間を眠る体力すらなかったので、寝ずに夜通しゲームをしていました。
Wii Fitのスキージャンプでは、中腰になって姿勢をキープし、ジャンプするタイミングで勢いよく膝を伸ばし、今度はその体勢をキープします。
ちょっとでもタイミングがずれたり、バランスを崩してしまうと、きれいにジャンプできません。
すこしでも長くジャンプしようと、何度も何度もプレイしていました。
毎日やっているうちに記録も伸びていき、それが楽しくてまた何度もプレイしていました。
スキージャンプと同じくらい、Wii Sportsのボクシングもリオンはよくやっていました。
ボクシングは座りながらでもできますが、コントローラーを両手に持ってパンチを打ったり避けたりしなければいけないので、思っていたよりもハードなゲームです。
病気は完治して、入院中にリハビリも終え、さてこれからどうしたものかと途方に暮れていたところだったので、Wiiには本当に救われました。
人生のどん底といってもいいような時期でしたが、今でも「あのときは毎日楽しかったよね」と話せるのはWiiがあったからだと思います。
ただ楽しく遊んでいただけなので、これは結果論ですが、Wiiはとてもいいリハビリになりました。
呼吸器をつけて寝たきりの状態から回復したものの、退院時は目もろくに見えていなかったリオンが、今アーチェリーで活躍できるほど元気でいられるのは間違いなくWiiのおかげです。
退院してすぐにリハビリに通えるところを探したこともありましたが、どうもリハビリでどうこうなる感じでもなく(入院していた病院の先生にも積極的に勧められなかったですし)、何より現実的に通えそうな場所が見つけられず、二人とも諦めているところがありました。
それが、Wiiで遊んでいただでリオンは見違えるほど元気になりました。
やはりちゃんとしたところでリハビリをした方がよかったのか?
いいえ、そうは思いません。
もちろんお医者さんの元でリハビリをしていれば少しは回復することもあったかもしれませんが、そもそも当時のリオンにはリハビリをするだけの体力も気力もなかったと思います。
また、わたしも「きっとよくなる!」という考えは無責任に感じていて、そういう感情とは距離を置いていたため、そういう面でも難しかったかもしれません。
そんな二人が、いきなり「Wii買いに行こうぜ!」から始まり、「マリオ!マンマミーア!」「かめはめ波!」「いけいけ!もっと高く!」「立つんだジョーーー!!(?)」と毎日を笑って過ごせたのですから、ゲームって不思議だなぁとしみじみ思います。
最近は二人でSwitchの「Q」というゲームにハマっています。
どうやら1000問以上あるそうなので、しばらくはまたゲーム三昧の日々を送りそうです。