こんにちは、オカメです。
口にしてもどうにもならないとわかっていても言わずにはいられないくらい、とにかく暑いですね。
暑い暑い暑い暑い。
リオンが東京2020パラリンピックに出てからもうすぐ2年が経とうとしています。
記憶もうっすら、随分と昔のことのように感じます。
8月の後半のことだったので、当時も今のように猛暑続きだったと思いますが、そんな記憶もぼんやりしていて、はっきり覚えているのは“蚊”との戦いだけです。
東京2020は安全に開催するために、事前の隔離期間が長く設けられていました。
リオンが家を空けたのも試合のだいぶ前だったと思います。
その間の3週間ほど、わたしは1匹の蚊と戦っていました。
・・・というのはちょっと大袈裟で、正確にいうと最初の3日でもう勝てないと諦め、そこからはただただ蚊に刺されまくっていました。
その蚊は3週間もわたしの血を吸い続けているのですから、もはやわたしの分身、こどものようなものだといっても過言ではありませんでした。
しかし痒いのはつらいし、同じ蚊に何度も刺されまくるのはなんだか体に悪い気がします。
なので、隙あらば蚊を退治しようと頑張ってはみましたが、もう全然だめ、けっきょくリオンが帰ってくるまでわたしは負け続けました。
パン!
リオンと蚊の戦いは一瞬でした。
東京2020パラリンピックのリオンの成績は決していいものではありませんでしたが、蚊との戦いでは華麗に勝利をおさめたのです。
部屋中に大きな歓声(わたしの)が響きました。
今また1匹の蚊が挑戦者として部屋の中を飛び回っていますが、きっと今度もリオンが勝利してくれると信じています。